佐藤研究室研究スマート都市養蜂

スマート都市養蜂


スマート都市養蜂

  ミツバチとともに自然あふれる都市空間を創造



ミツバチは世界の食料の9割を占める作物種の受粉に携わり,その7割を担っていると言われます.養蜂は持続可能な社会の実現を目的として国や企業だけでなく一般にも浸透してきているSDGsの活動に大きく貢献し,また個人でも行える唯一の畜産業として静かなブームを読んでいます.近年,都市農業の浸透とともに都市養蜂にも注目が集まっています.しかしIoT技術の活用が大規模農場や植物工場で進む一方,養蜂のIoT化はほとんど行われていません.そこで,これまで経験とカンに頼ってきた養蜂にIoT技術を導入し,プロの養蜂家でも巣箱の内外を観察しなければわからないことを,センサやカメラで遠隔でモニタするシステムの開発しています.

緑あふれる土地で多くの養蜂箱を日々点検する養蜂業と異なり,都市養蜂は地域貢献のボランティア活動として小規模で行われ,また個人養蜂家は週末にしか点検できないことも少なくありません.ですがペット感覚で飼育しているため,ミツバチがどうしているかその様子を毎日確認したい,何か異常があったときにはすぐに知りたいという要望があります.そのような要望に応え養蜂のすそ野を広げるには,高価な実験装置ではなく,誰でも手軽に利用できるシステムが不可欠です.そこで,高性能化と低価格化が進むIoTデバイスやWebカメラ等を利用して,スマートフォン等でいつでもどこでもモニタできるシステムの構築を進めています.