屋外栽培装置


屋外栽培装置

  





水耕栽培装置は,植物を頭上に誘引して上から実を生らせて下の空間を有効活用する,(有)上野園芸の開発した『空宙栽培方式』をベースに装置の開発を進めています.通常の水耕栽培が水槽に水を溜めるのに対して,空宙栽培方式は苗を挿した縦または横の空のパイプに10分に15秒程度液肥を循環させます.養液に根が浸かっていないため根腐れの心配がなく,また根が空気を十分に吸うことができるので元気に育ちます.フルーツトマトの栽培では,味を濃くするために水を極力与えないようにすることが重要です.根が養液に浸っている通常の水耕栽培ではこれが困難ですが,空宙栽培方式は,養液を循環させる時間を短くするだけで簡単に行うことができます.

非常に軽く設置が簡単で,ホームセンターで入手可能な部材が使えるため低コストという特徴もあります.水耕栽培の特徴である連作障害がないこと,土壌や地下水を汚さないことはもちろん,虫の少ないビルの屋上では化学農薬を一切使用しない栽培が可能になります.養液循環用のポンプはごく短い時間しか動かさないため,小さなソーラーパネルで駆動することができ,極めてエコでクリーンな農業が実現できます.

屋上緑化やイベントスペースの創出を目的とした比較的大きな施設から,個人のベランダでも設置できる小型プランターまで様々なタイプの装置を開発・運用しています.小型プランターは本格的な事業化に向け,プロトタイプの栽培による信頼性テストと改良を・コストダウンを続けています.

小型プランター


              

大型施設


      

稼働中の施設



電気通信大学東7号館

電気通信大学西2号館

はらじゅくアッシュ

サガミ (横須賀)

飯野病院 (調布)

榊原記念病院 (府中)

山西省太原 (中国)